A Friendly Textbook on
Claude Code 大全
― 仕組みと全コマンドの教科書 ―
— 仕組みと全コマンドの教科書 —
agentic loop、ツール呼び出し、コンテキストウィンドウ、サブエージェント、MCP、Hooks、Skills ── Claude Code を題材に、コーディングエージェントの仕組みを根本から腑に落とす。さらに公式スラッシュコマンドと CLI フラグを1つずつ深堀りする全15章 + 22章 + 用語集の大全。
目次
序章
- 序章 — Claude Code に代表されるコーディングエージェントは、内部で何をしているのか。agentic loop からコマンドまで、仕組みと全公式コマンドを腑に落とすための地図帳。
原理編
- 第1章 エージェントの正体 — ChatGPT のような単発の LLM と、Claude Code のような "動ける" エージェントは何が違うのか。LLM・ツール・ループの三つで成立する agentic loop の核を、比喩から腑に落とす。
- 第2章 ツール呼び出し — LLM はテキストを書くことしかできないはずなのに、なぜ Read(path) のような構造化された関数呼び出しを返せるのか。JSON Schema・tool_use ブロック・パースの安定性を、最小の比喩から腑に落とす。
- 第3章 エージェントのサイクル — 第1章でぼかしてきた「ループ」をいよいよ解剖する。LLM が考え、ツールを呼び、結果を観測し、また考える ─ ReAct パターンに連なる think-act-observe サイクル、停止条件、並列ツール呼び出し、そして "自分で終わりを決める" ことの危うさ。
構造編
- 第4章 コンテキストウィンドウ — なぜエージェントは context をやたら気にするのか。トークン・ループのたびに膨らむ入力・prompt caching・context rot ── エージェントの "机のサイズ" を腑に落とす。
- 第5章 システムプロンプト — 同じ Claude モデルなのに、Claude Code と ChatGPT で人格が違って見えるのはなぜか。ループの最初に毎回挿入される system prompt が、エージェントの世界観・規律・道具の使い方を全部決めている。
- 第6章 ツール設計の哲学 — Bash があれば cat も sed もできるのに、Claude Code はなぜ Read / Edit / Write / Grep を別々に用意するのか。粒度・予測可能性・権限・LLM の選びやすさ ── ツール設計はエージェントの賢さそのものだ。
制御編
- 第7章 計画する — 小さなタスクは器用にこなすエージェントが、大きなタスクではなぜか道に迷う。原因は「次の一手」しか考えないループ構造にある。計画と実行を分けるという発想と、それを支える Plan モード / TodoWrite の仕組みを腑に落とす。
- 第8章 記憶の三層 — 「エージェントは前回の会話を覚えていない」のに、なぜ私の好みも、このプロジェクトの流儀も知っている振りができるのか。CLAUDE.md / AGENTS.md / auto memory を貫く、三層の記憶モデルを腑に落とす。
- 第9章 サブエージェント — 長いタスクを一つの会話で処理すると、context window がパンクし、思考はぼやける。別の Claude を新しいコンテキストで起動し、結論だけを親に返す ── サブエージェントの設計判断を腑に落とす。
- 第10章 権限とブラスト半径 — エージェントに `npm install` は許して `rm -rf /` は止めたい。どこで線を引くか。reversibility と blast radius という二つの軸で操作を分類し、Claude Code の allow / ask / deny モデルを腑に落とす。
- 第11章 Hooks と harness — permissions だけでは「commit 前に必ず lint を走らせたい」を強制できない。ツール呼び出しの前後にハーネスがシェルを差し込む仕組み ── hooks の正体と、harness 側が LLM より偉い理由を腑に落とす。
拡張編
- 第12章 MCP — Claude Code に Gmail や Slack、Chrome を触らせたい。なぜ "プラグイン" ではなく "プロトコル" を選んだのか。MCP (Model Context Protocol) の発想と、Tool / Resource / Prompt という三種の提供物を腑に落とす。
- 第13章 スキルとスラッシュコマンド — 「コードレビューしてくれ」を毎回打つのは面倒。`/review` 一発で呼びたい。さらに大きな方法論を束ねたいときは? スラッシュコマンドとスキル、二段構えで「プロンプトの再利用」を腑に落とす。
応用編
- 第14章 ループを重ねる — エージェントが書いたコードを別のエージェントにレビューさせ、不合格なら自動で書き直す。単一ループの限界を越えるために、ループの上にループを重ねる三つのパターンを腑に落とす。
- 第15章 エージェントの限界 — ここまで賢くなったエージェントに、なぜまだ人間が要るのか。幻覚・長文脈の劣化・計画の逸脱・停止判断・透明性の喪失 ── 五つの限界を地図にし、第Ⅱ部のコマンド逐次解説への橋を架ける。